助成金申請Business Outline
助成金とは
厚生労働省所管で取り扱う支援金のことを助成金といいます。
助成金は、労働保険の適用事業所であれば受給できる可能性がありますが、助成金の存在自体を知らなかったり、煩雑な申請に躊躇し申請できずにいるケースが多いようです。
助成金受給の主なメリット
◆1.返済不要
助成金は融資と違い返済不要です。財源は主に各企業が毎年納付している労働保険料です。
◆2.労務コンプライアンスの強化
助成金を申請するためには、就業規則や労働者名簿、賃金台帳など、法律で作成が義務付けられている帳簿を整備する等、適正な労務管理を行うことが前提になりますので、良好な職場環境を構築できます。
事業主の方のための雇用関係助成金
◆労働時間・賃金・健康確保・勤労者福祉関係の助成金
【時間外労働等改善助成金】
1)団体推進コース
3社以上でつくる中小企業の事業主団体を対象に労働条件改善に関する会議や賃金引き上げに向けて生産性を向上させる取り組みなどにかかった費用を助成する。
2)時間外労働上限設定コース
出勤や退勤を管理するソフトウエア導入や専門化によるコンサルティングを受けて行う業務効率化、生産工程の自動化などの取り組にかかった費用を助成する。
◆従業員の雇用維持を図る場合の助成金
【雇用調整助成金】
景気の変動等が原因で、会社が事業活動の縮小を余儀なくされる状況で、従業員の雇用維持を行なう場合に支給される助成金です。
◆離職者の円滑な労働移動を図る場合の助成金
【労働移動支援助成金】
会社が事業活動の縮小で従業員の離職を余儀なく行なう場合において、労働者の再就職支援を民間職業紹介事業者に委託等したり、労働者に求職活動のための休暇を与える場合等に支給される助成金です。
◆従業員を新たに雇い入れる場合の助成金
【特定求職者雇用開発助成金】
高年齢者・障害者・母子家庭の母等の就職困難な労働者を、ハローワーク等の紹介により、雇い入れる事業主に対して支給される助成金です。
◆障害者等の雇用環境整備関係の助成金
【障害者雇用安定助成金】
障害特性に応じた雇用管理や雇用形態の見直し、柔軟な働き方の工夫等の措置、職場適応援助者の導入、治療と仕事を両立させるための制度の導入等、障害者の方の雇用の継続を目的として実施した事業主に対して支給されます。
◆雇用環境の整備関係の助成金
【職場定着支援助成金】
人事評価制度や研修制度等の雇用管理制度の導入等を通じて、従業員の離職率の低下に取り組む会社に支給されます。
◆仕事と家庭の両立に取り組む場合の助成金
【両立支援等助成金】
従業員の職業生活と家庭生活の両立支援や、女性の活躍推進に取り組む事業主に支給されます。
◆キャリアアップ・人材育成関係の助成金
【キャリアアップ助成金】
有期契約労働者、短時間労働者、派遣労働者等の非正規雇用の労働者の、会社内でのキャリアアップ等を促進するために取り組みを実施した事業主に対して支給されます。